こんばんは。まるの方です。
私は仕事で、給与計算がどうだの消費税がどうだの、そんな感じのことに携わっているのですが。今回お話ししたいのは、雇用保険のことについて。
健康保険や厚生年金は働く時間によって会社じゃ入ってない人もいるかもしれないけど、雇用保険は大体の人が加入して給与から差っ引かれてるんじゃないかな?ほら、あれよあれ、何百円とか、千いくらとかの金額のやつ。
で、この雇用保険…
10月から料率変わります。
これまでの雇用保険料率は1,000分の9。
それを労働者が1,000分の3、会社が1,000分の6を負担する、といった形でした。(合わせて1,000分の9ってことね)
でこれがどの程度変わってくるのかと言いますと、10月から雇用保険料率自体が1,000分の13.5になるよと。
そして肝心の労働者と会社の負担割合ですが、
労働者→1,000分の5
会社→1,000分の8.5
このように変更になると。
まあ、そこまで大したことないんじゃない?そう思われたでしょうか。
じゃあ仮に、給与が交通費とか諸々含めて総支給30万円だとしましょう。
その場合これまでの1,000分の3だと…
300,000×0,003=900円
労働者は900円を給与から差っ引かれて、会社が会社負担分と合わせて納付、といったわけです。
これが1,000分の5になると…
300,000×0,005=1,500円
900円だった負担が1,500円にドン。いきなり600円増となるわけです。下手したら昔の1時間分の時給です。
え?大した金額じゃないじゃん、って?
どえらいことよ。
さっきも書いたように、雇用保険ってのは健康保険や厚生年金よりも適用される基準が広くて、それはそれはたくさんの人から徴収出来るわけ。
働く時間によって会社では健康保険と厚生年金に入ってないけど、雇用保険は入ってるって人はわんさかいる。今は高齢者も関係なく加入・納付だしね。
それら全ての人から、プラス数百円…これは結構、えらいことやで…。しかもそれが毎月毎月だから、年間で考えると1人数千円負担増。
で何でそんなことなったかって言うと、ヤツの…
そう、コロナのせい。
雇用保険の馴染みが深い部分と言えば、失業保険。
コロナで職を失った方がそれを申請し、労働局さんはやべーお金足りなくなってきた!となったわけです。
そして今年3月、料率を改定する法案がしれっと成立。政府、こういうのだけはほんと仕事早い。
私も初めてそれを知った時、ふーんて感じでした。でも実際の負担額、そして徴収されるであろう人の多さを考えると、これはえらいこっちゃやで、と。
まあそうは言ってもさ、実際職を失った方って多いし、それで保険料増えるのは別にいいんだけど。
諸々の不正受給を何とかしてくれんかね。
職を失ってほんとに困った人もいれば、色んな補助金助成金でウハウハ、なんて人もいる。困った実態もないのに、書類だけ揃えてお金ゲットー♪
なんて人は打ち首でよろしい。
一部の人がズルしてお金が足りなくなって、結果増税。大多数の真面目な人がワリを食う。
そんなのはいい加減、正していかなきゃいけないんじゃないの?
まあ各機関もお馬鹿な人ばかりではないので、少し前に立て続けに報道された不正受給の方々のようにしっかり暴かれることを願っています。
あ、そうそう、上記の料率はあくまでも、あてはまるのが多いであろう一般的な職種の方々に対しての料率であって、危険度が高い職種に就いてる方々はそもそもがちょい高めの料率となっています。林業とか建設業とかね。もちろんその方達の料率もアップしてます。
みなさんも10月分の給与が支払われた際、これまでとの差額を確認してみてはいかがでしょうか。
それでは、よろしくどうぞ。(今日めっちゃ真面目☺️)