「さる。」と「まる」の よろしくどうぞ。

女のけつを追う女たちのぶろぐ。ときどき真面目

何でもないようなこと。

こんばんは。まるの方です。

 

突然ですが、私とお母さんは仲良し。とっても仲良し。

いやお父さんも仲良しなんだけどね、やっぱり女同士、分かり合える部分が多いと言うか。女同士だからこそ反発しちゃうパターンもあるとは思いますが、私とお母さんは釣りにもよく2人で行ったりします。お父さんは季節柄(暑い)来たり来なかったり。

 

そんな感じで先週末も、最近お気に入りの釣りスポットを訪れていました。

今の時期、昼間に釣りなんて出来ないんだよね。してる人もいるけど、1日あればこんがり焼きあがるような日差しの中、それに耐える自信のない私たちはもっぱら日が昇る前からの活動。

ただ先週末は台風の影響が出てるかな?といった感じで、とりあえず行くだけ行ってみて、だめなら撤収。そう確認しあい、車を走らせます。(お母さんが)

 

まる「4時か…あと30分ぐらいしたら、一気に明るくなり始めるよね。」

母「ね。ほんとあの30分はすごいよね。」

 

いつもの会話を交わしながら釣り道具を車から降ろし、がっちゃがっちゃと荷物を揺らし、夜明け前の釣り場へ。

 

まる「おー誰もいない。やっぱ台風の影響?

でも思ったほど風強くないね。竿出せるじゃん?」

母「雨が心配やなあ…傘取ってこようか?」

まる「いやいいよ。やばくなったら急いで撤収しよ。」

 

2人とも釣り歴は1年10ヶ月ほど。少しは慣れてきた手つきで釣りの準備をします。

 

そうして竿を10回も振っていない頃でしょうか。ポツポツと雨が降り始めます。

と思ったと同時に、それは突然勢いを強め、私たちに打ちつけます。

 

まる「やばー!急にきたね!あ、あそこ!屋根あるじゃん!あそこ行こ!」

 

ザカザカザカザカ!(2人してダッシュ)

 

まる「やーばいね。雨雲一気にきたわ。」

母「ほんとやわ。てかこんなとこに屋根あったんやね。」

まる「うわ!冷て!屋根めっちゃ穴空いてるやん!」

母「ほんとや!こっちも!」

 

2人して笑いながら穴の空いてない部分を探します。

 

まる「ここ、気付かんかったね。こんな真後ろなのに。何の通路?やろ?」

母「多分、フェリーに乗るための通路よ。昔ここ通って乗った覚えがある。」

 

今は穴だらけで使われることのなくなった通路に助けられ、街灯に照らされる雨を眺めます。

 

まる「ほんとさあ、楽しいことがあるっていいよね。」

母「今時間足りないもん。」

まる「マジでそれ。アレもコレも調べなきゃ!って動画見て寝るの遅くなったりさあ。」

母「んで道具買って、今月のカード支払い怖い。」

まる「買い過ぎやってwwwでもまあ、自分で働いてそのお金で買うんだから、生活にハリも出るよね。」

母「そうよー!誰にも文句言わせんわ。」

 

まる「人生さ、好きなことしなきゃね。私もうすぐ37だけど、あっという間だったもん。だからきっと死ぬ間際になっても、同じこと思うんだろうなあ。」

母「そんなん言ったら私なんかどうなるん!気付いたら孫おるで!」

まる&母「wwwwwww」

 

子供の頃って、ばーちゃん、どころかひいばーちゃんもいたりして、んでお母さん達がいて。自分がいつか死ぬなんてこと、考えたこともなかった。

でもひいばーちゃん、ばーちゃんがいなくなって、1つずつ自分の番がずれてきて。人生ってなんて短いんだろう。

少し明るくなってきた空、穴だらけの屋根に打ちつける雨音、そして時折すぐそばに落ちる雨粒。そんな情景にちょっぴりおセンチな気持ちになってきます。

 

母「あ、少し雨止んできた?1個麦わら帽子持ってきたし、様子見てこようか。これあったら多少の雨は防げるし。」

そう言いながらお母さんは帽子をかぶり、屋根から出ていきます。

 

ほんと麦わら帽子似合うよな…完全に農家の人やん…

 

そんなことを思いながら先ほどまでいた釣り場に向かっていくお母さんの後ろ姿を見ていると、途中あることが頭に浮かびます。

お母さんがかぶっていた麦わら帽子、赤いリボンのようなものがついていたのですが…

 

 


ルフィ?

 

ちょっと太めのルフィ?ゴムゴムの風船?今日船出せるかなー?って様子見に来た?

 

こうなったらこらえられない笑い。

何故かケラケラ笑う私を尻目に、お母さんは真面目に海の様子を窺っています。

しかしそうしてる内にまた雨が強くなったり弱くなったりを繰り返し、もう今日はだめだな、と大人しく撤収。

 

まる「あーお腹空いた。あそこ、吉野家だっけ?すき家だっけ?買って帰ろ。」

母「この時間から牛丼かえ。いくねえ。」

まる「だって晩ご飯抑えたもん。釣りの時ってコンビニ寄ったりするから、何か買うかなと思って。」

母「この時間やってんのかね。」

まる「もうだめ。牛丼の口になってる。寄ろ寄ろ。」

 

そして見事24時間営業だったため、お目当ての牛丼を手に入れます。

 

家に到着し、

母「お父さんは朝から牛丼…は食べないから、こっそり食べようねwww」

まる「承知したwww」

 

なんて言いながらコソコソ食べる牛丼は、何だかいつもより美味しい気がした。

そんな女2人の週末釣行記?でしたとさ。

 

それでは、よろしくどうぞ。