「さる。」と「まる」の よろしくどうぞ。

女のけつを追う女たちのぶろぐ。ときどき真面目

男も女も浪漫だろ。

こんばんは。まるの方です。


船乗りてえ。


あ、唐突にごめんなさい。

船、乗りたくない?船いいよねえ。

でも釣りの時に乗る遊漁船じゃなくて、こーこではないーどーこーかーへとぉ♪って行けるやつのことね。フェリーって言った方がいいのかしら。

あのさあ、船には浪漫と、非日常がある。
普段車や電車、バスに飛行機。これらに乗ろうと思えば、まあまあ乗れる。
中でも一番乗る機会が少ないであろう飛行機だって、その気になればまあまあ乗れる。そして飛行機って移動も早いから、週末を利用して花の都、tokyoへ☆なんてことも、まあ無理ではない。長距離移動の手段としては選ばれやすいもの。
かたや船。
やっぱり飛行機よりは時間も、お金もそこそこかかる。だから効率を求める移動手段としては選ばれにくかったりする。


なのに何故、船を移動手段として選択する人がいるのか…


それはやはり…浪漫…(* ´_ゝ`)フッ


もうさ、海の上にあれほど長時間いるってことがまずワクワクする。海って宇宙より探索が進んでないんだよ?そんなとこの上に、ずっといるんだよ?
もしかしたらまだ見ぬ生き物、絶滅したかと思われた生き物もいるかもしれない。
そんな海へのワクワク半分、恐怖半分な思いを抱き、陸から離れます。


レストランや売店、乗ってる時間によっては浴場がついてる船もあるでしょう。
ゲームコーナーに置かれた旬が過ぎたスロットマシン、普通のゲーセンよりもアーム設定が強めなクレーンゲーム。そのおかげで昔、旅の初日に大きめのぬいぐるみ取れちゃったことがあるよ。結構邪魔だったよ。
普段はそんなに意識してないけど、こういう時はやたらと食べたくなるセブンティーン。何にしよかなー♪って迷うくせに、結局グレープとかチョコミントとか、いつもと変わんないもの買っちゃって。でも何だかんだうめえうめえ、つって食べて。


って言ってても今のところ船に乗る予定はないので、以前の船旅の思い出話でも。


20代の頃、長崎県対馬に行ったことがありまして。一緒に行ったのはお決まりのお母さん、そして当時飼っていたわんこさん。
このわんこさん、その時目があんまり見えてなくて置いていくのもなあ…ペットホテルって手もあるけど何かなあ…と。じゃあ船乗せられるみたいだから一緒に行くか、ということで女3人旅に。
博多までお母さん運転の車でブンブン向かい、そこから2時間強の船旅。わんこさんはもちろんケージに入れてたけど、気になる人がいるかもしれないし天気も悪くなかったので外で過ごすことに。
そうして何の問題もなく、厳原(いづはら)に到着。


この船旅、人に会う目的がありまして。
何でも遠い親戚がいるとか何とかで、でも私は記憶になくて。多分子供の頃に1回ぐらいは会ってるんだろうけど、うーんごめん、分かんないや、という状態。
その人たちの年齢も年齢だし、元気な内に1回ぐらい会っとくか、と。


港から車を走らせ、目的地まで風景を眺めていたのですが…

 

何もねえな( ;´_ゝ`)


いやごめん、マジで何もなかったの。(当時)
コンビニはもちろん、何なら自販機でさえ探すのに苦労したの。
船が着く厳原近辺はコンビニもあったと思うけど(多分)、少しでも移動しようもんなら飲み物にも困るような感じ。


まあ、ここまで何もないのも逆に新鮮、なんてことを考えながらしばし走っていると、件の親戚のお宅に。


あらまあまるちゃん、大きくなって!おねえさんになったねえ!
なんて定番の親戚トークをしていると、また別の方からこれ食べぇ、と魚のすり身天?を差し出されます。あの平べったいタイプのやつ。
何でも作りたてだそうで、良い香りが漂ってきます。
ちょうど小腹も空いていた私たちは、迷うことなくそれをパクリ。すると…

 

何これうまぁーーー(*°∀°)


え、ちょ、何で、何でこんなに美味しいの!?食感もぷりっんぷりんで最高ッ!うまーーーい!
と親戚そっちのけで手が止まりません。
味付けも抜群、魚の味はしっかりするのに臭みなんか一切ない。でもやっぱり食感最高ォー!噛もうとして歯を当てた瞬間のむちぃ、って感じがたまんない!そしてそれが噛み切れた時のぱつんっという感触…今思い出してもよだれが出ます(′¬`*)
そうしてハグハグとすり身天を食べながら世間話をしていると、これお土産に持っていきぃ、と差し出されたものは…

 

ウニ(*°∀°)瓶詰めのウニ(*°∀°)


ここらのおばちゃんたちが獲ってるんよー。それを瓶詰めに加工してね、とその場で少しいただけることに。
対馬のウニ…絶対うまいやつ…パクリ…

 

何これぇーーー(*°∀°)あまーーいうんまーーーい(*´∀`*)


舌の上に乗せた瞬間とろん、とし、同時に鼻から抜ける磯の香り。そして口中に広がる甘み…。
月並みだけど、ウニ苦手な人でもいけんじゃないの!?何で何で、何でこんなに美味しいの!?と興奮ぎみの私たちに、


これはミョウバン使ってないからねえ。そのかわりあんまり保存がきかないから早めに食べてね、と親戚のおばちゃん。


そうして最高のすり身天に最高のお土産をいただき、親戚宅をあとにします。


翌日、少しぐらい観光でも、と思いましたが…

 

何もねえんだっつうの。


それどころかね、台風の影響で元々乗る予定の便がもう本日の最終です、みたいな状況で、割と慌てて帰ったよね。


危なかったねー。帰れなくなるところだったよー。
なんてお母さんと呑気な会話を繰り広げていると、まあ揺れる揺れる。ひどい時には手すりとかに捕まってないとバランスを崩しそうなぐらい。
そんな状況なので、サクッと個室(何人か部屋)をお母さんがゲット。最後の一部屋だったのですが、そこで座ってても時折おお、ってなるような海模様でした。


どうしても時間もお金もかかってしまいますが、浪漫とスリルに溢れた船旅、みなさんもいかがでしょうか。


それでは、よろしくどうぞ。