こんばんは。まるの方です。
今年の夏は暑いねえ。
いや夏って暑いもんだけど。今年は特にひどいと言うか。
単純に暑さだけでもバタバタ人が倒れてるのに、災害も増えて…なんてことになったらたまりませんよねえ…。
というわけで、少しでもみなさんに涼をお届け出来れば、と怖い話…とまではいかなくとも、私が体験したちょっぴり不思議なお話を。
①だから私は拝まない
あれは私が小学……何年生の頃だったか。高学年まではいってない、それぐらいの頃だったと思うのですが。
ばーちゃん家(近距離)に行っていて、何かのタイミングで私一人だったんですよね。
その時ふと、仏壇が目に入りまして。何でか分かんないけど、拝まなきゃいけないような気がしたんです。
なので深く考えず、座布団に座り手を合わせ、誰の顔を思い浮かべるでなし目を閉じます。
そして何事もなかったように立ち上がり、その後はいつも通り過ごし家に帰ります。
それから2,3日後でしょうか。お母さんから、
「◯◯のおばちゃん(親戚)分かる?亡くなったって。」
親戚と言えば親戚だけど、普段そこまで密な付き合いではなかったおばちゃん。私が子供ってのもありましたが、薄情ながらその時はそうなんだ…としか思いませんでした。
そんなことも忘れ、私は高校生に。
ばーちゃん家に行き、同じように一人だった時、また思ったんです。
拝まなきゃ。
一連の動作をし、時間を過ごしばーちゃん家をあとにします。
そして2,3日後。
クラスで友達と話してた時か何の時か、先生からちょいちょい、と手招きされます。
何も思い当たることがなかった私はアホ面下げて、先生なにー?と駆け寄ります。すると、
「親戚の方に不幸があったとお母様から連絡があった。準備して帰りなさい。」
ここで思い出します。
あれ、何か前にもこんなことがあったような…?
偶然と言えば偶然でしょう。でももしかしたら、死期の近い親戚から念のようなものが飛んできたのか、はたまた私が拝んでしまったことによって何かを飛ばしてしまったのか…。
ちなみに亡くなった親戚の方、そんなすぐ亡くなるどうこうの持病はなかったと。
なので私は、仏壇に拝むということをしなくなりました。お墓参り行ったりとか、意味がある(?)時にはするけどね。でも何となく苦手です。
②じーちゃん
私が小学校に入るか入らないかぐらいの頃、大好きだったじーちゃんが亡くなりました。
寡黙で田舎の人らしいじーちゃんはちょっと怖がられたりもする、そんな人。
でも孫の中で唯一の女の子だった私のことをそれはそれは可愛がってくれ、お馬さんごっこにも付き合ってくれる、とても優しいじーちゃんでした。
ある日。
私たち家族はじーちゃんの家に遊びに行き、近所のいとこの家に泊まることに。
そんな日にくも膜下で倒れ、そのまま逝ってしまったじーちゃん。
夜、もうパジャマを着ていたような時間に大人達がバタバタと慌ただしく動いていたのを今でも覚えています。
死ぬってことがよく分かっていなくて、ただもうじーちゃんには会えない。それもこんな急に。突然のことに戸惑い悲しんだのは私たち子供だけではなかったと思います。
そうして葬儀や諸々のことを終え、お墓にじーちゃんを納め、みんなで布団を並べぐーぐー寝ていた深夜。(じーちゃん家泊まった)
突然起きる私。
あの、私ね、一回寝ると中々起きないの。子供の時から割と睡眠が深いと言いますか。なのにね、むくっと起きたらしいの。
このらしいって言うのは、私は何も覚えてないから。後日お母さん達に聞いた話なんです。
深夜突然起きる私。
そしてそのまま立ち上がり、ふらふらと家を出て行きます。
このあたりで親も体を起こし、おいおいどこ行くんだと。
そうしてる間にも私はふらふらと外に出て、ある方向に歩き始めます。
じーちゃんのお墓がある方へ。
靴も履かず裸足で歩いていく私を、親が慌てて確保。その後は…また寝たのではないでしょうか。何せ覚えてないもんで。
孫を道連れに…なんてマイナスなことは思わない。ほんとうに優しいじーちゃんだったから。
そもそも私は目に見えないものを信じないタチで、だからこのこともじーちゃんが急にいなくなったことやバタバタしたことによるストレスとか、そんな風に考えてる。
でも今ちょうどお盆だしさ。
もしかしたらじーちゃん、最後に私に会いたかったのかな、話したかったのかな、なんて考えると、怖いどころかちょっと胸がほっこりする。今となってはそう思える体験でしたとさ。
それでは、よろしくどうぞ。